- 当院の審美歯科の特徴
- セラミック治療のメリットとデメリット
- 銀歯とセラミックはどっちを選ぶべき?
- 当院の審美歯科の素材の種類
- 老後まで持つ?セラミックの寿命
- 審美治療の流れ
- 審美歯科の費用
- 審美歯科の症例
当院の審美歯科の特徴
銀歯が気になるので白くしたいとお考えの方が多くいらっしゃいます。2020年から保険治療で作製できる白い歯の種類が増えたので、気になる方は一度当院にご相談ください。
「美しさとは何か?」
歯科で美しさを語るとき、そこには形態美、色彩美、調和美を考慮する必要があります。
- 前歯の角に丸みをつけると「優しい印象」になるなど・・・・・。
- 白い歯の色調は、A(赤茶系)、B(赤黄色系)C(灰色系)D(赤灰色系)に分類され、それぞれに明るさの段階があり、見た目の印象が変わります。周囲の歯の色との調和も重要な要素です。
- 歯と口元、顔全体とのバランス、肌の色とのバランスを考慮する必要があります。
美しいだけでは医療ではありません
当たり前に食事や会話ができて毎日しっかり機能してこそ笑顔と健康を実現できると思います。
歯と顎の骨格、かみ合わせの特徴を踏まえた治療が不可欠です。
患者様のご希望を取り入れ、エビデンス(科学的根拠)とすり合わせて最適な治療を追求してまいります。
審美歯科治療が終わった日から、笑顔で健康な毎日が始まります
それを維持するためにはメンテナンスが必要です。定期健診で歯のクリーニングを受けていただき、必要に応じて噛み合わせのチェック・調整およびレントゲン検査を受けましょう。
セラミック治療のメリットとデメリット
メリット
自然で美しい歯を手に入れられる
セラミックは患者様一人ひとりの歯に合わせた色合いを表現できるので、天然歯に近い透明感がある歯の作製が可能です。そのため、差し歯1本だけをセラミックに交換したときでも、周りの歯と同じように色を再現できますので、安心して治療を受けていただけます。見た目の改善が目的のセラミック治療は、歯の隙間をなくして歯並びをきれいにし、歯のサイズも変えられるので整った歯並びに仕上げられます。セラミック治療を行えば、神経がなくなって変色してしまった歯やホワイトニングしたのに満足いく白さにできなかった歯も、艶と透明感のある天然歯に近い白い歯を手に入れることができます。
着色汚れやバイ菌が付きづらい
陶材という材料で作られたセラミックは汚れが付きにくいメリットがあります。そのため、ワインや紅茶、コーヒーといった飲み物を飲んでも着色することはありません。プラークも取れやすいので虫歯菌も付着しづらく、健康な歯を維持するためにセラミックはとても役立ちます。着色や虫歯菌の付きやすさは歯にとって悩ましい問題ですが、セラミックに交換すればその悩みも解決します。
劣化しにくい
陶材から作られるセラミックは、劣化しにくいのもメリットも一つです。家にある陶器で作られた場所やものは、きれいな状態のままではありませんか?
陶器で作られていない場所の劣化は進みますが、陶器で作られたところは掃除すると再びきれいな状態になります。お口の中は唾液で湿っていますが、唾液は酸性から弱アルカリ性に変化しやすく、細菌の増殖も起こりやすい場所のため、劣化は避けられません。しかし、陶材のセラミックであれば、劣化しにくくなります。外からの刺激に対して強いセラミックは劣化しにくい性質のため、長くお口の中で使用できるのも魅力です。
再び虫歯になりにくい
虫歯を治したのにまた虫歯になることを二次カリエスと言います。虫歯を治療すると、詰め物や被せ物をしますが、これらは時間経過とともに劣化してしまいます。その結果、歯と接着した部分に隙間ができ、段々緩んでいきます。そこから菌が入り込むとまた虫歯になります。
セラミック治療では、歯を全体的に削って根元から覆っていきます。樹脂(プラスチック)などの素材で作った詰め物や被せ物の場合、劣化すると樹脂の形状が変わって噛み合わせも乱れ、うまく噛めなくなる可能性があり、また銀歯はほぼ形状変化せず、天然歯の形態変化の方がずっと早いため噛み合わせが乱れます。
セラミックであれば劣化しないので歯との接着面に段差や隙間もできにくく、二次カリエスは発生しにくくなります。
ただし、周囲の天然歯がすり減って噛み合わせが乱れる場合があるため定期的に噛み合わせ調整が必要な場合があります。
歯は頻繁に治療を繰り返しただけ、歯のダメージも大きくなり、寿命が短くなる恐れがあります。そのため、治療した歯の寿命を延ばして長持ちさせるために、セラミック治療は有効だと言えます。
デメリット
自費診療である
セラミック治療では保険が使えないので、自費診療になり高額な費用がかかります。
当院では自費診療の際、事前に見積書を作成しております。ご不明点などはお気軽にお申しつけください。
セラミックの交換が必要になることがある
歯周病で歯茎が痩せて隙間が気になってきたり、虫歯になったりした場合、セラミックの交換を検討します。このような事態を避けるため、歯科医院で定期的なメンテナンスを受け、ご自宅での歯磨きなどのケアをしっかり行うことが、長持ちさせるために大切です。
割れることがある
白い陶材で作られたセラミックは、強度があって硬い素材ですが、一時的に強い衝撃を受けると、割れてしまう性質があるので注意が必要です。例えば、歯ぎしりや食いしばり、歯を硬いものにぶつけると、その衝撃によってセラミックが破損する恐れがあります。歯ぎしりや食いしばりがある方は、マウスピースの装着を忘れずに行うことが重要です。また、特に大きな力で噛む奥歯には、通常のセラミックより硬い素材のジルコニアなどで詰めたり被せたりして、しっかり対策するようにしましょう。
本来の歯を削る量が多い
セラミックにする場合、削る歯の量が多いのもデメリットとして挙げられます。削る量が多くなる理由は、歯茎と歯の隙間をなくして歯を覆いカバーする必要がある、また割れないようにするために少々の厚みを持たせる必要があるからです。歯が長持ちしたり見た目もよくなったりするのがセラミックのメリットですが、歯をできるだけ削りたくない方には不向きです。
銀歯とセラミックはどっちを選ぶべき?
銀歯(金銀パラジウム合金、チタン合金)の場合、保険が適用されるので安価で作製できます。銀歯は薄くても強度が 維持されるというメリットから、歯科治療では多く利用されている材料です。
白くて審美性に優れたセラミックとは違って、金属が材料の銀歯は目立つので、誰かと話すときに気になる可能性があります。
また、目立つ以外にも、虫歯菌の出す酸で銀歯が劣化し、歯と銀歯の間に隙間ができるため、虫歯が進行するといったトラブルが起こる場合もあります。
※ 銀歯、セラミックともに天然歯よりかなり硬いため定期的な噛み合わせチェックが必要です。
銀歯で歯茎が黒ずむことがある
銀歯から金属イオンが溶け出し、それが歯茎に染みこんで黒くなることがあります。黒く変色した歯茎はメタルタトゥーとも言い、タトゥーのように変色するのが特徴で、銀歯を除去しても変色した歯茎はそのままです。目立ちやすい前歯の周りの歯茎が変色すると、見た目が悪くなる可能性もあります。変色した歯茎を元に戻すには、レーザー治療を受ける必要があります。金属を使用しないセラミックで被せれば、歯茎の変色は起こりません。銀歯で歯茎が黒くなるのを防ぎたい方は、歯茎本来のピンク色を維持できるセラミック治療をご検討ください。
銀歯の接着部分から虫歯になることがある
虫歯治療が済むと、歯科専用の接着剤を使って銀歯を取り付けていきます。銀歯は温まると膨らみ、冷やすと縮む性質があるので、普通に生活していれば歯と銀歯を付けている接着剤の劣化を避けることはできません。また食べ物を噛んだり食いしばったりして大きな力が歯にかかると銀歯が歪みやすく、その結果歯と銀歯の間に隙間ができることもあります。
銀歯を入れた箇所に隙間ができると、虫歯菌が侵入して中で虫歯が広がってしまうリスクが高まります。接着剤が破損してもなかなか気づくことはできないので、銀歯が外した際に初めて中で大きくなった虫歯に気付くケースもあります。
一方、セラミックなら噛む力や温度の変化による刺激にも強く、歯とセラミックの接着面に隙間ができにくいことがメリットに挙げられます。セラミックを付ける接着剤も耐久性があるものを使います。銀歯と歯の接着面の隙間から虫歯を防ぎたい方は、セラミック治療がお勧めです。
銀歯で金属アレルギーになることがある
銀歯に使われる金属(パラジウム)は、食べ物や飲み物、唾液の成分のアルカリや酸に触れると、金属イオンになって外へ溶け出してしまいます。パラジウムは金属アレルギーを発症しやすい素材とも言われており、長きにわたり銀歯を付けていることで、パラジウムから溶け出した金属イオンによって金属アレルギーになるケースがあるので注意が必要です。
金属アレルギーを発症させる金属にも色々な種類がありますので、銀歯だけが原因であるとは限らないのも事実です。ただ、金属アレルギーが心配であれば、金属を使わないで歯の治療を行う必要があります。
金属を使用しないセラミックであれば、金属アレルギーを発症する恐れはありません。金属アレルギーを予防するため、銀歯をセラミックに交換するのは有効です。
当院の審美歯科の素材の種類
CAD/CAM(保険適用)
保険で作れる被せ物に銀歯をイメージする方も多いでしょう。
CAD/CAM冠(キャドキャムカン)は、歯科用レジン(プラスチック)の樹脂と陶器のセラミックを混ぜた材料をコンピューターが患者様の歯に合わせて設計し、それをもとに機械が歯の形に削って作製した歯科用補綴物です。CAD/CAM冠は、一昔前まで保険が効かない被せ物だったのですが、2020年9月より前歯から第一大臼歯まで保険が適用されるケースが増えてきました。治療する歯によっては、保険を効かせるために一定の条件を満たさなければいけませんが、診療報酬改定が何度も行われ、少しずつ保険が効く範囲が広がってきています。しかし、一定の条件を満たすことができなければ、保険が適用されないケースもあるので注意が必要です。
白い素材で作られるCAD/CAM冠は銀歯に比べて見た目も良く、審美性に優れた被せ物です。さらに、材料に金属も使われないため金属アレルギーを発症する恐れもないというメリットもあります。
メリット
- 保険内で作製可能なので自費より費用がかからない
- 銀歯に比べ見た目が良い
- 機械が製作するので短時間で完成する
- 金属を使わないので金属アレルギーの心配がない
デメリット
- 時間が経つと色が変わったり着色したりする
- 金属やセラミックより耐久性は少ない
- 保険で作製できる歯が限定される
- 摩耗や破折する可能性もある
- 銀歯より高額
- ブリッジは作製できない
- セラミックや元の歯より透明感が劣り、色も単調になる
e-max(自費診療)
e-maxは、セラミック素材で作られた新しい種類の被せ物です。ニケイ酸リチウム(ガラスセラミックス)が使用されており、丁度良い柔らかさと硬さを兼ね備えている素材のため、これまで使用されていたオールセラミックより強度があります。天然歯と噛み合わせる被せ物の素材が硬いものだと天然歯に負担がかかり、大きく擦り減ってしまいますが、e-maxの硬さは天然歯と同じくらいのため、噛み合わせても片方だけが大きく擦り減ることはなくなります。つまり、歯を全体的に長持ちさせることができ、高性能な素材なのがe-maxです。
セラミックの耐久年数はだいたい5~10年とされています。e-maxは強度に優れている素材ですが、長持ちするかどうかは、e-maxを装着した歯の部位、生活習慣、メンテナンスなどで変動すると言えます。メンテナンスを定期的にしっかり行うと、10年以上長持ちすることもあります。
メリット
- 強度に優れている
- 虫歯にかかりにくい
- 透明感があるので見た目も良い
- 金属を使わないので金属アレルギーの心配がない
デメリット
- 保険が適用されない
- 破折するリスクがある
- ブリッジには適さない
ジルコニア(自費診療)
ジルコニアは人工ダイヤモンドとも呼ばれる二酸化ジルコニウムを指します。宝石などに使用されることが多かったのですが、歯科でも治療の材料として使用されるケースが増加してきました。人工ダイヤモンドと言われるくらいですから、耐久性と強度に強みを持っています。
セラミック素材と同じで見た目も良く、金属も不使用なので金属アレルギーを発症する恐れもないのが魅力です。以前までは、加工するのが難しいことが難点でしたが、歯科治療は昔に比べ発展してきており、透明感を持つ天然歯のような白い歯を再現することが可能になりました。
- フルジルコニア冠
強度に優れているので金属で強さを補う必要はありません。
ただし、透明感が劣り白さが単調な歯に仕上がります。
- ジルコニアセラミック冠
表面をセラミック(陶材)、中をジルコニアで作製した被せ物で、天然歯により近いきれいな歯に仕上がります。
メリット
- 奥歯でも作製可能
- 強度があって破折しにくい
- ブリッジ、インプラント、入れ歯にも使える
- 天然歯に近い歯を再現できる
- 金属を使わないので金属アレルギーの心配がない
デメリット
- 硬いので加工が困難
- 歯を多く削る場合がある
- きれいに仕上がるが透明感は劣る
- 保険が効かない
メタルボンドクラウン(自費診療)
メタルボンドクラウンは、中が金、銀、銅、プラチナといった合金で、歯の表面にはセラミック(陶器)という構造のクラウン(差し歯、被せ物)を指します。
審美性や強度に優れており、時間が経っても変色しないことがメリットです。見た目が良くて歯の機能もしっかり果たすところに魅力を感じた方がメタルボンドクラウンを希望する傾向があります。
メタルボンドクラウンは貴金属が材料として使用されているので、金属が溶け出して金属アレルギーを発症する恐れは低く、歯茎の色が変わることも少なくなります。
メリット
- 変色しにくい、強度に優れている
- 奥歯でも作製可能
- 精度の高い仕上がりになる
- 状況に応じた設計がしやすい
デメリット
- 保険が適用されない
- 歯茎が痩せると中の金属が目立ってくる
- 金属を使用する
- オールセラミックより透明性は劣る
銀歯(保険適用)
金銀パラジウム合金、チタン合金などがあります。
保険で白い歯に出来るケースもあり使用頻度は少なくなってきました。
メリット
- 保険治療
- 強い耐久性
デメリット
- 銀色で審美性が低い
- 金属アレルギーの原因になることがある
- 徐々に劣化し虫歯になる可能性が高い
老後まで持つ?セラミックの寿命
セラミックは使用される素材でも違いますが、10~20年ほど持つとされています。しかし、人によって10年経 たないうちに交換が必要になったり、20年以上長持ちしたりするケースもあります。寿命に幅広い差が生まれるのは、お口の中の状況によりセラミックが劣化する速さに違いが生じることが理由です。
セラミックは時間が経つにつれ、段々劣化していきます。寿命を迎えた場合、噛み合わせが崩れ、破折してしまいます。長くセラミックを使い続けるには、可能な限り寿命を延ばせるように対策することが大切です。
セラミックの持ちが悪くなる原因
歯ぎしり
歯ぎしりや食いしばりはセラミックが擦り減る原因の一つに挙げられます。寝ている最中に行われる歯ぎしりや食いしばりを自分で防ぐことはなかなかできません。歯ぎしりや食いしばり予防として、当院ではマウスピースの作製を行っております。寝る前にお口の中に装着して就寝して頂き、歯が擦り減るのを予防していきます。
起床時に顎が痛い、無意識に食いしばっている、口が開きにくいなどの症状が思い当たる方は、当院に一度ご相談ください。
噛み合わせ
噛み合わせが悪いとセラミックが破折することがあります。崩れた噛み合わせによって、セラミックに大きな負担がかかり、それに耐えられずに割れてしまいます。さらに顎関節も影響を受けやすく、肩こり、頭痛、腰痛などの原因となることもありますので、なるべく早めに歯科医院で診てもらいましょう。
強い衝撃
野球などで歯に強くボールが当たると、割れてしまう可能性は高いです。また、顔面に強い衝撃を受けるボクシングやラグビーなどでも、セラミックに衝撃が伝わって割れることもあります。スポーツをする方はセラミックが割れるリスクが高いため、予防策としてスポーツ用のマウスピースを付けることが重要です。
審美治療の流れ
通院回数
2〜3回通院して頂きます。
治療の流れ
- できるだけ削る量が少なくなるように虫歯を除去します。
- 形を整えてから型取りします。
- 完成するまで仮詰めをしておきます。
- 詰め物や被せ物が完成したら取り付けます。
審美歯科の費用
自費診療(型取りセット税込/1本)
e-max インレー(詰め物) | ¥33,000 |
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e-max クラウン(被せ物) | ¥88,000 |
ジルコニアインレー(詰め物) | ¥35,200 |
フルジルコニア冠(被せ物) | ¥88,000 |
ジルコニアセラミック冠(被せ物) | ¥110,000 |
メタルボンドクラウン | ¥104,500 |
保険適用(保険3割負担で算出)
CAD CAM インレー(詰め物) | ¥3,200〜¥3,700 |
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CAD CAM クラウン(被せ物) | ¥6,000〜 |
メタルインレー | ¥3,500〜 |
メタルクラウン | ¥5,000〜 |
審美歯科の症例
ジルコニア
治療名 | ジルコニアセラミック 右上1番 左上1番2番 左下1番 右下1番 ルジルコニア 左下7番 |
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説明 | 患者様のご希望は、保険の硬質レジン前装冠をきれいにやり替えたいとのことでした。 仮歯をお使い頂きながら、納得のいく形態を確かめた上でジルコニアセラミック冠5本を装着しました。 |
治療期間 | 2か月 |
副作用・リスク | セラミックであっても、強い衝撃や歯ぎしり習慣によって先端が欠ける場合があります。 |
費用(税込) | ¥550,000 |
CAD/CAM
治療名 | 右下4番 CAD/CAMインレー充填 |
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説明 | 銀歯を白い歯に詰め替えました。 1回目 銀歯を取り除き、形態修正・型どりをしました 2回目 CAD/ CAMインレーをセメント合着しました |
治療期間 | 1週間(2回) |
副作用・リスク | CAD/ CAMインレーは銀歯に比べ耐久性が劣るため、すり減ったり欠けたりする場合があります。 |
費用(税込) |
¥4,730(保険3割負担) |
e-max
Before
After
治療名 | 準備中 |
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説明 | 準備中 |
治療期間 | 準備中 |
副作用・リスク | 準備中 |
費用(税込) | 準備中 |